痛み止めが効かない難病患者がブロック注射を選んだ理由~ブロック注射初体験の正直な話

いきなりですが、打ってきました

今日、ブロック注射を打ってきました。

人生初です。

「ブロック注射」という言葉は知っていました。
でも、まさか自分が打つことになるとは、
難病になる前は思ってもいませんでした。
正直、名前からしてちょっと怖い。
「ブロック」って、何をブロックするんだ、と。

でも今日、ついに決行してきました。

結論から言います。

打ってよかった、かどうかはもう少し様子を見てから書きます。
でも、打つことを決めたことは、正解だったと思っています。

今日はその話を、正直に書いていきます。

そもそも、なんで打つことになったのか

多発性硬化症(視神経脊髄炎)を発症してから、
ずっと痛みと付き合ってきました。

背中の鈍い痛み、足のしびれ、
全身にまとわりつくような倦怠感。
そういうものが、毎日の生活の中にあります。

痛みに対しては、
これまで痛み止めを飲んで対処してきました。
プレドニンというステロイド薬も飲んでいます。
でも、正直に言います。

あまり変わらなかったんです。

薬を飲んでいても、痛みは消えない。
波があって、ひどい日とそうでもない日の差はあるけれど、
「楽になった」と実感できる日が少なかった。
それが積み重なって、
「このまま飲み続けるだけでいいのか」
という気持ちが少しずつ出てきていました。

そこで、ペインク担当の
先生と相談することにしました。

通称「ペイン」。痛みを専門に診てくれる科です。
主治医とは別に、痛みのコントロールを専門にしている先生に
診てもらうようになったのは、少し前のことです。

先生に正直に話しました。

「痛み止めもステロイドも飲んでいるけど、あまり変わらない」
「毎日の痛みがしんどい」
「何か他の方法はありますか」

そこで提案されたのが、ブロック注射でした。

ブロック注射って、そもそも何なのか

打つ前に、少し調べました。
元調理師なので医療の専門家ではないですが、
自分なりに理解したことを書いておきます。

ブロック注射というのは、
痛みの原因になっている神経や周辺の組織に、
直接薬を注入して痛みをブロックする治療法です。

飲み薬は体全体に作用しますが、
ブロック注射は「痛みのある場所」に
ピンポイントで効かせることができます。
そのため、飲み薬で効果が出にくい方に
有効なケースがあるそうです。

種類もいろいろあって、
どこに打つかによって名前も変わります。
今日打ったのは自分の症状に合わせて
先生が判断したもので、
具体的な場所は診察の上で決まりました。

「痛いですか?」と先生に聞いたら、
「痛みはありますが、短時間で終わります」
と言われました。

そうか。
注射が怖いと言っている場合じゃない。
毎日の痛みの方がずっとしんどいんだから。

そう思って、今日の予約を入れました。

打つ前の、正直な気持ち

病院に向かう朝、少し緊張していました。

ブロック注射は「痛い」という話を聞いたことがあります。
ネットで調べると、「チクっとする程度」
という人もいれば、「結構痛い」という人もいる。
情報がバラバラすぎて、余計わからなくなりました。

車いすに乗りながら病院の受付に向かい、
「まあ、どうにかなるか」
と自分に言い聞かせました。

難病で入院していたころ、
痛い検査もいくつか経験しました。
あれに比べれば、
たいていのことは乗り越えられる。
そう思うと、少し気持ちが楽になりました。

待合室で名前を呼ばれるまでの時間、
スマホをぼんやり見ながら待っていました。

実際に打ってみた

まずは血液検査からスタートです。
あんまり血が得意ではない私。
でも、この病気で少し慣れました。
特に採血はw

血管が出ずらいんです。私。
でも今日はベテランの看護師で
一発で決めてくれました。
「おー、赤いなぁ。。。」なんて
能天気なことを考えながら無事終了。
しばらく待ち診察室へ。

部屋に通されて、先生から改めて説明を受けました。

どこに打つか。どんな薬を使うか。
どんな効果が期待できるか。
副作用として考えられることは何か。

先生はひとつひとつ
丁寧に説明してくれました。
わからないことは聞けたし、
不安な点も話せた。
こういう時間があるだけで、
気持ちが少し落ち着きます。

「じゃあ、始めましょうか」
上半身裸になり、病衣を羽織ります。
「アルコール綿だいじょうぶですか?」
「はい大丈夫です」
いままでそんな広範囲を
消毒されて事のない私。
背中の広い範囲を
消毒されました。
あれ、ドキドキしてきた。

横になって、体の力を抜きます。
エビみたいな感じで処置台に寝ころびました。

注射の感触は——正直、痛かったです。

「チクっとする程度」というには、
もう少し重い感じがありました。
じーんとするような、
圧がかかるような、独特の感覚。
でも、耐えられないほどではなかった。
「痛い」というより「なんか変な感じ」
という表現の方が近いかもしれません。

時間にして、数分。

それで終わりました。

「終わりましたよ」と先生に言われたとき、
思わず「あ、もう終わったんですか」と
言ってしまいました。先生が少し笑っていました。

打った後の、体の変化

しばらく処置室で安静にしていました。
30分ぐらいでしょうか?

ブロック注射は、
打った直後に効果が出ることもあれば
数日かけて効果が現れることもあるそうです。
また、一回だけでなく、
複数回打つことで効果が
安定するケースも多いとのことでした。

安静にしている間、体の感覚を確認してみました。

……なんか、少し違う気がする。

いつもある背中の鈍い痛みが、
少し遠くなったような気がします。
「完全に消えた」というわけではないけれど
「さっきまでよりは楽かもしれない」という感覚が
確かにありました。

気のせいかもしれません。
でも、その「気のせいかもしれない楽さ」が
今日一番うれしかったことかもしれません。

帰り道、杖をついて薬をもらいに行きながら
「打ってよかったかもな」と思いました。

痛みと向き合うということ

難病になってから、
痛みとの付き合い方をずっと考えています。

痛みは、目に見えません。
外から見ても、わかりません。
「元気そうに見える」と言われることもありますが、
見た目と体の中の状態は、必ずしも一致しません。

毎日、それなりの痛みがある。
それでも台所に立って、洗濯して、買い物して、ブログを書く。
できることをやりながら、できないことは無理しない。

そういうスタンスでやってきましたが、
「痛みそのものを何とかしようとすること」は
もっと積極的にやってよかったんだと、今日改めて思いました。

我慢することと、向き合うことは、違います。

痛みを我慢し続けるのではなく
「この痛みをどうするか」を先生と一緒に考える。
そういう姿勢が、長く生活を続けていくうえで大事なんだと、
今日のブロック注射を経験して感じました。

まとめ|また様子を書きます

今日、初めてブロック注射を打ちました。

痛み止めもステロイドも、効果が実感しにくかったこと。
ペインの先生と相談して、
今日打つことを決めたこと。
実際の処置は数分で終わったこと。
打った後、少しだけ体が楽になった気がすること。

全部、正直に書きました。

効果がどのくらい続くか、
これから複数回打つのかどうか、
また変化があったら記事にしていこうと思います。
同じように痛みと向き合っている方の、
何か参考になればうれしいです。

痛みと折り合いをつけながら、今日も生活しています。

それだけで、十分です。