~卒業を迎える君たちへ~
卒業を迎える君たちへ
3月に入り卒業を迎える方が増えています。
昨年からコロナ禍においての進級、学校生活、そして卒業。
生活が一変してしまいました。
やりたい事も出来ず、行事も潰れ・・・
失った時間と進まなかった時間が交差するなかでの卒業を迎えた君たちへ
伝えたい想いを少し綴っていこうかと思います。
大人ばっかりが好きな事をしている
大人たちは勝手でした。
大人数はよくないよ、と言いつつ飲み会を開く大人たち。
カラオケがしたい大きな大人はお構いなしで飛沫を飛ばしてクラスター。
いつも我慢するのは君たちだった。
「人の気持ちを考えなさい」「まわりと合わせなさい」
と言われてきたであろう年齢の大人たちは
大きくなると傲慢になるのだろうか・・・
仕事では済まされない身勝手さのニュースで飽きれる人も多かったですよね。
我慢の年を超えていく
進級したと思ったら、緊急事態宣言で学校は休みになった。
友達作りも先生との交流も、部活も委員会も教室への馴染みもできなかった。
緊急事態宣言が終わり、登校できても学校はせわしなく進んでいった。
行事は中止のお知らせ
決まっていた年間スケジュールは
みるみる変わっていった。
そして試験すらも・・・何もかもが特別。
元のようにはできなくて
夏休みさえ削られた。
正しい道を求めていいのか
何が正しくて、何が間違っているのかは誰にもわからない。
ただ一つ言えるのは、学校で過ごした君たちは
心にぽっかりと穴があいてしまった事。
大人への不信感が生まれた今、進む道を誰が教えてくれるのか?
いつからか、人はこう思うようになったよね。
「一人が悪くみえると、みんな同じに見える」
大人=勝手に好きな事をする人
この認識を君たちから変えなければ、未来は進まない。
だからせめて、私は君たちの気持ちがわかる大人の一人になりたいと思うんだ。
我慢を乗り越えたこそできることがある
この1年、本当に君たちはたくさんの我慢をしてきた。
しかし、実はこんな経験も滅多にはできないのだ。
我慢をさせられ、追われてきた日常は忍耐という力になって行く。
もしかすると、それは大人になった時の味方になるかもしれない強みだ。
この期間を過ごした君たちは、とても強いと思う。
できなかった事、失った時間、止まってしまった時間があるのは
確かに悔しいけれど・・・
それはカタチを変えて出来る事になるかもしれない。
空っぽになった心は、自分を高める知識を入れよう!
君たちは他の人がやったことのない時間を過ごしたのだから。
大人になる君たちは、きっと今を思い出す。
我慢強くなった君たちは、きっと良い大人になるはずだ。
未来は人に作られるものではない。
自分で進むべき道を見つけて進むだけ。
それが、自分の未来。
ご卒業、おめでとうございます。
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