50代主夫 ステロイド治療中に体重が増えやすい難病患者が続けるトレーニングチューブ100回|座ったままできる腹筋トレーニング
この記事でわかること
- ステロイド治療中に体重が増えやすい理由
- トレーニングチューブを使った腹筋100回のやり方
- 難病・障害があっても続けられる運動の選び方
動かないと体重ばかり増えていく
難病の治療でステロイドを使っていると、体重が増えやすくなります。
食事に気をつけるだけでは追いつかないと感じ、座ったままできるトレーニングチューブを取り入れました。負荷がかかるギリギリで止める動作を100回。 腹筋への効きを実感しながら、今も毎日続けています。
激しい運動ができない体でも、「できること」は必ずあります。今日はそのひとつを、正直に書いていきます。
ステロイド治療中に体重が増える理由
ステロイドと体重増加は切っても切れない問題です
多発性硬化症(視神経脊髄炎)の治療では、ステロイド薬を使うことがあります。
ステロイドはとても効果的な薬です。炎症を抑え、症状の悪化を食い止めてくれます。でも同時に、いくつかの副作用とも向き合わなければなりません。そのひとつが、体重増加のしやすさです。
ステロイドには食欲を増進させる作用があります。さらに、体に脂肪や水分を蓄えやすくする働きもあります。薬を飲んでいると、食べていないつもりでも気づけば体重が増えている。そういうことが起きやすくなります。
動けない体で消費カロリーは少ない
加えて、私は激しく働いているわけではありません。
視神経脊髄炎を発症してから、仕事を続けることができなくなりました。今は在宅で主夫をしながら、体調を見て過ごす毎日です。外に出て体を動かす機会も自然と減ります。
消費カロリーは少ない。でも食欲は出る。
入院中は栄養士がカロリー計算してメニューを組んでくれて、リハビリ室で汗だくになるまで体を動かしていました。でも自宅療養だと、すべて自分の意志次第です。やるかやらないか、それだけです。
食事の内容に気をつけて、量も意識して減らしてみる。それでも、体重の増加をなかなか止めきれない感覚がありました。「このままではいけない」という焦りよりも、「何かできることを探さなければ」という気持ちが少しずつ積み上がっていきました。
難病があっても体を動かす理由がある
体重が増えることは、見た目の問題だけではありません。
体が重くなれば、杖を使って歩くことがさらに難しくなります。関節への負担も増えます。「運動しなければ」という義務感ではなく、「動ける体を少しでも保ちたい」 という気持ちから、トレーニングチューブを手に取りました。
トレーニングチューブを選んだ理由
ジム・ランニング・自転車は選択肢に入らない
難病患者が運動を続けるうえで、まず問題になるのが「何ができるか」という選択肢の狭さです。
ジムに通うことは、今の体には現実的ではありません。杖がないと歩けない状態で公共交通機関を使って移動すること自体が消耗します。ジムの器具を使いこなせるほど体力的な余裕もありません。転倒リスクもあるので、バランスを必要とする運動も避けたいところです。
ランニングや自転車も同様です。両足に障害が残っている今、そういった運動は選択肢に入りません。
座ったままできることが最大の決め手
そんな中でトレーニングチューブを選んだのは、床に座ったままで始められるからです。
- 立つ必要がない
- バランスを取る必要がない
- 場所を取らず、道具はチューブ一本
- 使わないときはコンパクトに収納できる
- 体調が悪い日は無理せず休める
始めるハードルが低いことが、続けるうえで一番大事だと思っています。
トレーニングチューブを使った腹筋100回のやり方
使っているチューブのタイプ

足をフットループに通して固定し、両手のグリップを引っ張るタイプのチューブです。フットループに足をしっかり固定できるので、座った姿勢が安定して動作に集中できます。
具体的なやり方
① 床に座り、両足をフットループに通してしっかり固定する
② 背筋を軽く意識しながら、グリップを両手で握る
③ ゆっくりとグリップを引っ張っていく
ここで大事なのが、「負荷がかかるギリギリのところで止める」 という動作です。
勢いをつけてバンッと引っ張るのではありません。チューブが伸びていくにつれて抵抗が増していく、その抵抗がピークになったところで一瞬静止します。かかとが床につくくらいで一度止めて、下っ腹を意識して力を入れる。この「止める」瞬間に、腹筋にじわっと力が入る感覚があります。
④ ゆっくり戻して、またゆっくり引っ張ってギリギリで止める
この繰り返しを100回おこないます。今のところ10回×10セットです。終わる頃にはうっすら汗が出てくるくらいの強度です。
100回続けてわかったこと
思ったより息が上がらない
100回と聞くと多く感じるかもしれません。でも、ゆっくりとした動作でやると思ったより息が上がりません。呼吸を整えながらできるので、体への過度な負担なく続けられます。途中で少し休んでも構わないので、自分のペースでこなせる点も続けやすい理由のひとつです。
腹筋への効きを実感できる
終わった後には、お腹まわりにじんわりとした疲労感が残ります。「ちゃんと使えているな」という手応えがあるので、やった満足感もあります。
元調理師として長年立ち仕事をしてきた体です。激しい運動をしていた頃と比べれば、今は本当に小さな負荷です。でも今の体にとってはこれが「ちょうどいい負荷」だと思っています。無理をして体調を崩したら、元も子もありません。
体調が悪い日はどうするか
難病を抱えていると、毎日同じコンディションではありません。
痛みが強い日、足のしびれがひどい日、倦怠感で動くのがつらい日。そういう日はトレーニングをお休みします。無理に100回こなすことよりも、体を休めることを優先します。
「毎日やらなければ」と思うと、できなかった日に気持ちが落ちます。それがストレスになって体調に影響することもある。だから最初から「できる日にやる」というスタンスで取り組んでいます。続けることが大事なのであって、完璧にやることが目的ではないからです。
やらないよりはやった方がいい、それだけです
難病があっても、体を動かす工夫はできます。
完璧な筋トレでなくていい。劇的に体型を変えようとしなくていい。
ただ、少しでも体重増加を抑えたい。体を動かす習慣を持ちたい。 それだけです。
座ったままできて、負担が少なく、続けやすい。トレーニングチューブ100回は、今の自分にとって「無理なく続けられること」のひとつです。
ステロイドの副作用とも、障害の残る体とも、完全には戦えません。でも、折り合いをつけながら、できることをひとつずつやっていく。
それが今の自分のやり方です。
体と相談しながら、今日もチューブを引っ張っています。
